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作品集

 

2005年7月18日の第40回西日本紳士服技術者団体連合会のゼミナールに出品した作品です。

シングル3ボタン・スーツ 

オカモトデザイン教室研究科在学

河島 延行
  

昭和47年 大阪府        勤務先 高島屋大阪店
使用生地 ダイドーリミテッド  自作自演
製作意図
スーツに組み合わせるトラウサーズに、少し工夫を加えてみました。その1は、いまはやりの脚長だけではなく美尻のために、後ろ身を起こし、尻グリをクリ下げた設計です。もう1つは、裾に折り返しをつけながら、クセトリによって、シングルの場合と同じように前後の傾斜を付けることを試みました。
美尻トラウザーズには、このようなウエスト位置の高いスリムな上衣が相応しいでしょう。このグレンチェックは、プリンス・オプ・ウエールズとも呼ばれ、代表的なクラシックパターンとして静かに復活しつつあるようです。

3つボタン・ツイードのジャケット

坂東宏憲
 昭和53年 徳島県         オカモトデザイン教室研究科在学中
 使用生地 Porter&Harding    自作自演

製作意図
素材はツイードですが、カントリー調ではなく、休日の街着として、ジーンズと合わせて着るような都会派イメージのジャケットを作りました。
70年代に見られたコンケープドショルダーと、袖山を盛り上げたロープドショルダーの組み合わせです。現在はバッド無しのナチュラルなものが多いようてすが、あえてレトロなスタイルを狙いました。なで肩の体型に、怒り肩の服を着せるために、かなり分厚いパッドを入れる必要がありました。
厚いバットは、いくらかは運動機能を低下させるかも知れませんが、不本意ながらもファッション優先、シルエット優先の考え方にシフトしました。
タウン・ジャケット

中山堅暁    オカモトデザインシステム研究科在学中
 昭和52年 鹿児島県        勤務先 大丸心斎橋店
 使用生地 スキャバル       自作自演

製作意図
ご覧の通り遠目にもよく見える格子柄です。素材が柄ものの場合には、設計と裁断の段階で柄をドノヨウニ使い、ドノヨウニ生かすかを考えておかなけれぱならないでしょう。
モデルの左右の肩下がりが違いますので、上襟の柄合わせに気をつけました。シルク混の柔らかな素材の特性を生かすために、芯作りから工夫し、体を包み込むような柔らかなドレープの表現を目指しました。
ホワイトジーンズの素足のローファーなど、軽快な着こなしで街に繰り出したい、そんな気分になれはこの作品は成功です。
ショート・コート

河島 延行  
オカモトデザイン教室研究科在学

 
昭和47年 大阪府        勤務先 高島屋大阪店
  使用生地 タリア・デル・フィノ 自作自演


製作意図
チェスターフィールドがラグランスリーブのコートよりもエレガントに見えるのは、ウエストの絞りが柔らかなボディーラインを描くからです。この作品はウエストを絞ることによって、チェスターフィールドとはまるで違った、街着としてのエレガンスを表現しようと試みました。
オーバーコートのウエストを絞るときには、その絞り位置の設定がなによりも大切です。とくにベルトを付けるデザインでは、作品の生命を左右するほどの決定的なポイントになります。いまトレンドになっている膝上の丈、バックはボックスプリーツをハーフベルトで押さえました。

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