2008年7月13日の第43回西日本紳士服技術者団体連合会のゼミナールに出品した作品です。
フェザー・ジャケット オカモトデザインシステム研究科在学中 軽量で爽やかな雰囲気のジャケット地です。テキスタイルデザインの軽やかな印象と、材質・組織のもつ通気性を活かした羽織る感覚の、ノーパッド・ジャケットを作りました。 通常のパッドの代わりに毛芯を使って、その反発力をバネ効果として活かし、肩周りとアームホールの運動機能と成形性を高めようと試みました。 厳密に言えばノーパッドではありませんが、ご覧の通り外見はスリムなノーパッドのシルエット。着用感心ノーパッドそのものです。 前肩、肩脛骨の張り、右肩下がり。こん,な悪条件の重なるボディですが、毛芯の張りが支えてくれました。 軽さと張りを求めて、タテ・綿、ヨコ・ウールの毛芯、フェルトはよく伸ばして熱が籠もらないように、垂れ綿にも毛芯を使いました。 猛暑の中を颯爽と。そんなスポーティな装い方が欲しいものです。
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シングル・スーツ オカモトデザインシステム研究科在学中 私よりも年上の方、40才台のビジネスマンに着てもらいたい。そんなスーツを目指しました。 モデルは胸が厚い、背筋がくびれたS字型、下半身は腿が太く出尻です。胸が厚いというボディの大きな特徴を活かすには、ボリュウム豊かなドレープを作り出すことでしょう。 1つボタンで深い目のVゾーンの設計が、その回答を与えてくれました。 ネイビーに白綾のスーツ。白のドレスシャツ、ネイビーの小紋のタイ、足許には黒のストレートチップのシューズを組合せました。 すっきりした上品さは紳士の装いになくてはならない要素です。そして、柔らかくしなやかにフィットする、そんな服づくりが私の究極の目標です。 |
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シングル・スーツ オカモトデザイン教室研究科 土井 太郎 昭和53年 大阪府 勤務先 (株)ハレルヤ 使用生地 ホーランド・シェリー 自作自演 製作意図 盛夏にブラックスーツを涼しく装いたい−。略礼装のブラックスーツに今の流行を採り入れたい−。この二つが作品のテーマです。 与えられた素材は、さらさらした質感のスーパー100で、このテーマを実現するのにぴったりです。 松尾商会さんの作り毛芯から、軽量化のために、ウエストから下のスレキを外して使用しました。 バストとウエストの差寸は16センチの設計です。 怒り型、鳩胸なので、アゴグセを入れました。これはクリースラインを落ち着かせるために効果的です。 やや広い目の剣襟、フロントは拝み合わせの1つボタンという、オーソドックスなものです。 この種のスーツのデザインには、奇を衒わないこと、これが鉄則だと思います。 自分自身のO脚への対応に、いつもいつも苦労しています。 |
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